令和5年12月25日、川口市議会が開かれ、令和5年度の重要な議案が次々と審議され、可決される流れが見受けられた。
この日は、監査結果報告や各常任委員会付託議案の審査報告が行われた。
各常任委員会の委員長から報告された議案の中には、「令和5年度川口市一般会計補正予算(第4号)」が含まれ、大規模な美術館建設に関する債務負担行為補正が議題になった。
住民税非課税世帯等への給付金問題も議論の焦点となり、「約52億円の美術館建設費」に対する反対意見が多く表明された。これに対し、自民党の青山聖子議員は、文化の拠点としての美術館の建設を支持し、"市民一体となった文化施策が必要"と述べた。
また、反対派の最上祐次議員は、"美術館建設は今でなく、市内の老朽施設の維持管理に先立つべき"と意見した。市の財政全般にわたり、長期的視点での政策判断が求められる時期にあって、この美術館の位置づけが如何に評価されるかが議会で強調されたと見ることができる。
さらには、議案第150号「令和5年度川口市一般会計補正予算(第6号)」も上程され、住民税均等割のみ課税世帯にも給付が拡大されることが報告された。これにより、1世帯あたり10万円の給付が計画されている。
さらに、議論の中で市長より"市では速やかな支給が求められる"と述べ、給付金の活用法を具体的に提案する場面も見受けられた。これにより、条件を満たす世帯には早期の支給が期待される。