令和元年6月3日、川口市議会は6月定例会を開会した。
この定例会では、会期が23日間に決定された。議長の前原博孝氏は、本会議が議員定数の半数以上で成立していると報告した。出席議員は41名で、1名が欠席の状態であった。
市長、奥ノ木信夫氏は、東京オリンピックの聖火リレーが川口市を通ることが決定したと発表した。奥ノ木市長は、この決定に対し、関係者への感謝を表明。「万全の体制で準備を進め、聖火リレーを成功に導きたい」と強調した。
報告事項として、令和元年度一般会計の継続費繰越計算書や水道事業会計の予算繰越計算書など、合計6件の報告が行われた。これらにより、市の財政状況が明らかにされた。
さらに、市長提出の議案の一括上程が行われた。これには、令和元年度一般会計補正予算や国民健康保険事業補正予算など32の議案が含まれている。各議案は地域経済の活性化や市民サービスの向上に向けたものである。奥ノ木市長はその重要性を説明し、議員に可決を求めた。
特に、地域経済を刺激するため、消費税率改定に伴うプレミアム付商品券発行を計画している。これに関して、奥ノ木市長は「発行総額41億円の規模となり、地域経済への貢献が期待される」と述べた。
その後、副市長の瀧川聡史氏が予算議案の概要を説明。市民生活に密接な多くの施策について、具体的な経費を挙げつつ議案の必要性を説いた。
中でも、介護保険事業費や子育て支援に関する予算が特に重要視され、地方税法改正に伴う税制改正事項も含まれていることから、議員の間で意見が交わされる見込みである。
議長から次回の日程が報告され、今後の質疑応答への準備が必要であるとの指摘もあった。
最後に前原議長は、議会が本日の議事を打ち切り、散会とすることを宣告した。次回は6月11日であり、議案に関する議論が行われる予定である。