令和5年12月14日、埼玉県川口市議会において重要な議題が取り上げられ、主に障害児・者の生活向上、公共施設の適正利用、また市民福祉についての質問がなされた。
本日は、特に障害児・者に関する発言が目立った。日本共産党のふじしまともこ議員は、「障害児・者の生活向上のために」具体的な提案を行った。特に、川口特別支援学校の増築工事について質疑し、「工事のための安全対策を早急に申し入れるべきだ」と強調した。
同議員は、特別支援学校の過密状態についても言及。現在335人の在籍者がいる中で、教室不足が深刻な問題であるとデータを示した。教委は、「安全対策として県と協議を進める」という回答を得たことを報告した。
また、教育環境を整えるための教員増員が求められている中で、数多くの市民や教育関係者が増員を求める声を挙げている。ふじしま議員は、新設予定の特別支援学級の教師が不足しないよう、市から県へ新採用教員の配置を要請することを求めた。
続いて、公民館におけるWi-Fiの設置が提案された。多くの市民の要望があり、同議員は「公民館の利便性を向上させるために、各公民館でのWi-Fi導入は必要だ」と述べた。ただ、建設部長は、「設置費用が懸念される」との見解を示した。
さらに福森悦子議員からは、帯状疱疹ワクチン接種費用助成に関する質問があった。市長は、「他の自治体の導入状況を見ながら前向きに検討する」と述べた。これは市民から多くの要望を受けてのことであり、急務として認識されている。
このほか、新婚世帯の経済的負担軽減策として「結婚新生活支援事業」に関する補助金の額拡充が求められ、福森議員は「結婚新生活支援事業の補助額を大幅に引き上げるべきだ」と発言した。市としては、詳細な調査を行い、今後の動向に合わせて検討していく方針である。
議会は全般的に、地域住民の福祉向上を目的に多くの施策が進められていると共に、意見の収集や報告が徹底されていることが強調された。午後4時22分散会に至り、さらなる議論は次回に持ち越された。