令和元年6月定例会が川口市議会で開催され、各議員から市政に対する質問と議案についての質疑が行われた。
主な議題には、奥ノ木信夫市長が提出した「川口市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正」が含まれ、市長は「国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律」の改正を受け、報酬の引き上げ案を説明した。
また、岩井ひろゆき議員が進めた電子自治体化による市民サービスの向上についての質問では、福田亨企画財政部長が、情報通信技術を利用したサービスの効率化に対する取り組みを強調した。特に、自治体のオンライン利用率が過去12年で大幅に向上した点が強調され、さらなる普及の必要性が指摘された。
交通安全対策についても言及があり、特に未就学児の交通安全に対する施策が議論された。根岸延好子ども部長は、昨今の大事故を受け、保育所周辺での安全対策を徹底する意向を示したが、具体的な改善策の提示が求められた。
さらに、保育運営に関連し、無償化に伴う給食費の実費徴収についても議論が交わされ、特に低所得者世帯への配慮が求められるなかで、根岸部長は今後の対応策を検討する意向を示した。
議会では、多様な視点から市民生活のための施策が話し合われ、地域住民の意見を反映させた運営が市として求められることを再確認。多くの問題に対して、柔軟かつ迅速な対応が期待されている。
奥ノ木市長は、これらの課題に対し、関係機関と連携を図りつつ取り組んでいく姿勢を示した。新たな条例による改革や交渉が市民生活の向上に寄与することとなることが期待されている。