令和5年6月16日、埼玉県川口市議会において定例会が開催された。
議題は市長提出議案への質疑が中心であり、実施内容については多くの議員が市民の声を織り交ぜながら質疑を行った。
最上 祐次議員は、\u201c街づくりについて\u201dの質問から始め、特に町会・自治会への加入促進を呼びかけた。近年、加入率の低下が見られる中、新型コロナウイルスの影響でも地元行事の実施が滞り気味であると指摘した。これに対し、奥ノ木 信夫市長は、町会活動を通じた地域コミュニティの重要性を強調し、情報共有を通じた対策を進める考えを示した。
次に、期日前投票所の案内に関する提案があり、おもに投票所の案内表示が不足している点が問題視された。最上議員は、公共の交通機関を利用する市民への配慮が求められると主張し、行政の積極的な広報活動の必要性を訴えた。
また、大雨被害に関する質問も浮上した。特に、台風シーズンを前に備えを行う必要性が強調された。最上議員は、前回の雨量で実際の被害が発生した事例を取り上げ、その後の危機管理体制の強化を求めた。それに対し、市長は過去の経験を踏まえた対策や地域住民との協力について具体的な施策を挙げて応じた。
さらに、川口市の農業や環境保全についても議論された。特に、安行近郊緑地保全区域における事業の進捗や、地域密着型サービスの拡充の必要性が指摘された。市は今後の取り組みとして、既存の制度の見直しや新たな施策の導入を検討する意向を示した。
最後に、新井宿駅前整備の進捗状況も問い直された。駅近くの市街地活性化に向けた計画は進行中であり、地域住民の安全安心を確保するための交番設置も県に要望する姿勢を示した。