埼玉県川口市議会の令和3年9月定例会が、9月17日午前10時より開催された。この日の議題では、特にインクルーシブ公園の整備に関する質疑が目立った。地域住民からの要望を反映し、誰もが利用できる遊具を備えた公園の設置が議論された。
芝崎正太議員は、「川口市は住み続けたい街第1位に選ばれた理由の一つに公園が多いことが挙げられている。ぜひインクルーシブ遊具の設置を検討して欲しい」と述べた。返信した早川英雄建設部長は、他の自治体の設置事例を参考にしながら、今後の公園整備での導入を検討すると確認した。
また、医療・福祉に関する問題も多く取り上げられた。重度心身障害者に対するガソリン助成金が他市よりも少ないことが問題視され、もっと助成額を引き上げるべきとの意見が出た。
「現在は月に600円しか支給されていない。もっと支援があれば生活が楽になる」と訴える声も聞かれ、福祉部は今後の助成額見直しについて検討すると回答した。
さらに、美化活動に関する質問もあり、ポイ捨て防止のための看板設置の効果について意見が交わされた。市長は、看板に刑事罰の内容を明記するなどの具体例を挙げ、さらなる抑制効果につながるよう取り組む意向を示した。
川口市は、地域の美化活動の強化を図り、住民の意識を高める効果を目指すとしている。議会では毎年行われている川口市のごみ不法投棄監視ウィークと全市一斉クリーンタウン作戦の連携も進めていく考えだ。