令和5年12月定例会が埼玉県川口市議会で開かれた。今回の定例会では、主に令和4年度の一般会計及び特別会計の決算認定が議題に上がり、出席議員は全42名だった。
主な議事内容として、令和4年度川口市一般会計及び各種特別会計決算が審議され、出席した榊原秀忠議員(一般会計及び各種特別会計決算審査特別委員長)は報告を行った。議案第97号及び第98号については、審査の結果、起立者多数で認定されることが決定された。
榊原氏は、今回の決算において収入が増加する一方、歳出の増加に対する適切な指摘を行い、特に物価高騰が市民生活に及ぼす影響についても言及した。また、特別会計における水道事業会計の運営状況に関しては、廃止された減免制度について懸念を示し、さらなる市民支援の必要性を訴えた。
また、松本幸恵議員(病院事業会計について発言)は、医療センターの運営状況に触れ、地域医療に対する理解と支持の重要性を訴えた。新たな医師確保や、より質の高い医療体制の構築に向けた継続的な努力が求められると強調した。
さらに、議案にも含まれる公の施設の指定管理者に関する議論や、地域活性化に向けた施策についても多くの意見が交わされた。特に、川口駅周辺のまちづくりに関しては、自主的な取り組みが地域の発展に寄与することが期待されているとの発言があった。
最後に、令和5年度の川口市一般会計補正予算についての提案もなされ、市長の提案理由が説明された。市長は物価高騰が市民生活に及ぼす影響を考慮しつつ、収入の確保を重視したいとの意向を示した。今後の市の予算編成においても、持続的発展を目指す姿勢が重要とされている。