令和4年第4回朝霞市議会定例会が行われ、予算案や施策に関する質疑が活発に交わされた。議題は、令和4年度一般会計補正予算案や、あさか次世代エール支援金など多岐にわたり、特に支援金支給や新型コロナウイルス関連の施策が焦点となった。
最初の質疑は、令和4年度予算案に関わるものであり、議員からは、あさか次世代エール支援金の申請実績や支給割合について質問があった。外山まき議員は、「支給対象者9,541人のうち、84.5%にあたる8,066人に支給された結果は、思ったよりも少なかった」と指摘した。
それに対し、こども・健康部長の麦田伸之氏は、支給率の低下には、申請手続きにおける課題や市外転出した住民が多かったことが影響していると説明した。さらに、ワクチン接種費用についても、ワクチン接種体制の整備に向けて450万から1億3,748万といった費用が計上されたことが確認され、質疑が続いた。
次に、ナラ枯れの問題が取り上げられ、市内の公園や施設におけるナラ枯れへの対応について議論がなされた。関連する施策として、緊急伐採や樹木調査に対して6,226万の予算が計上されたことも報告され、今後の進捗に注目が集まった。
また、議会では、学校給食費の増額に関しても議論が行われ、物価高騰に伴い給食材料費が増加したことが伝えられた。学校教育部長の野口邦彦氏は「今年度、さらなる物価高騰が見込まれ、小・中学校ともに1食あたり15円の増額が必要」との見通しを示した。
このように、令和4年第4回朝霞市議会定例会では、市民生活に直結するさまざまな予算案や施策の質疑が行われ、今後の実施状況が注視されていく。特に、あさか次世代エール支援金の支給実績については、行政としても改善に向けた施策を講じる必要があるとの意見が強まった。