令和6年3月11日に開催された大阪狭山市議会定例月議会では、各議員が市の施策に関する質問を行った。特に中井勝也議員が提唱した、ゲーム感覚で行うごみ拾いイベントの開催が注目を集めている。中井議員は、スポーツと連携しながら市民参加を促す取り組みを求めた。
この質問に対して山本高久市民生活部長は、環境美化の活動と合わせて、地域活性化に繋がるとの見解を示した。導入事例として堺市など他市の取り組みを挙げ、楽しむことで市民の意識向上が期待出来ると述べた。
また、教育に関する質問として、中井議員が提案したのは主権者教育に基づく小学校最後の給食メニューを投票で選ぶ試みである。これに対し、堀慶祐総合行政委員会事務局長は、主権者教育を重視し、今後も教育委員会と連携を図る意向を示した。
次に、上下水道料金体系についても議論がなされた。中井議員は生活保護世帯に対する新たな負担の発生が懸念されると指摘し、料金体系が公平になるよう不断の努力が必要だと強調した。三井雅裕水資源部長は、今後の料金体系見直しにおいても少人数使用者への配慮が重要であると述べた。
数々の質疑が続く中で、特に子どもに関わる政策についても議論が活発であった。小芝英俊議員は、子どもの権利条例の制定を求めており、子育て支援施策が進化する中で本市としても追随していくべきだと主張した。市政運営には、子どもを取り巻く環境に配慮する必要があるという意見が形成されている。
その他にも、高齢者の移動支援に関する新たな取組や、部活動の地域移行に伴う施策として、地域での生活支援が焦点となった。これにより、地域住民ときめ細かく連携することで、生活の質を損なわない支援体制が築かれることが期待されている。