令和6年6月7日、大阪狭山市議会の定例月議会において、万博及び防災対策に関する重要な議論が行われた。特に、万博における子どもたちの集団参与が安全であるべきとの認識が強調された。この日、共産党の北村栄司議員が提起した質問に対し、市教育監の寺下憲志氏は、万博の参加が安全確認が必要であると述べ、適切な行動計画が求められると強調した。少数意見の中から、特に保護者や教師からの不安の声が多く寄せられており、子どもたちの安全を最優先に考えた上での参加の有無が焦点となった。
北村議員は、万博会場の安全対策の具体性に疑問を示し、特に最近の爆発事故等に言及して市側の慎重対応を求めた。この点に対して市の教育長は、府教育庁に対して必要な安全対策の実施を強く求めていると述べつつも、万博が教育的な意義を持つことも認めていた。
次に取り上げられたのは、台風シーズンに向けた雨水対策についてだった。水政策部長の三井雅裕氏は、本市での雨水管や河川の点検を行っていることや、浸水リスクの高いエリアへの対応を継続的に進めていることを報告した。特に、豪雨が多発する昨今において、土のうの貸し出しや地域住民との協力関係の強化等が必要であると再認識されている。
最後に、防災対策に関する質問も行われた。危機管理室の谷義浩氏は、南海トラフ地震等の影響での電源喪失時の対応について、市が現在行っている対策を詳説し、避難慢性地など最新の情報発信体制の整備を進めている旨を述べた。安定した電力供給に努めるべく、多角的な協議が必要であることが確認された。
全体を通して、大阪狭山市における万博、雨水対策や防災対策が今後の市民生活に直結する重要な課題として扱われていることが浮き彫りとなった。市議会では、これらの議題が市民の安心安全な生活を支える施策として、ますます重要性を増していくことが示されていた。