令和5年3月、大阪狭山市議会での定例月議会が開催された。
影響力のある議題の一つは、高齢者の生活移動支援に関するものだった。片岡由利子議員は、「運転免許証を自主返納した後、多くの高齢者が移動手段を失い、生活に不便を強いられている」と述べた。
加えて、彼女は堺市で実施されているDOKOBUSの成功例を紹介し、本市でも類似のシステムを導入する必要性を力説した。特に、便利さと安全性を求めて高齢者が自宅に籠もりがちになる現状を憂慮し、移動支援の実施を望む声が多く上がっている。
次に、産後パパの育児休業についても議論が交わされた。こちらも片岡議員の提案で、育児休業を取得しやすい環境の整備が求められている。育休取得を奨励する制度がスタートしたことにより、多くのパートナーが支援を受けやすくなることが期待されている。市内の保育所利用と関連した新たな制度についても言及された。
また、片岡議員は狭山中学校周辺の安全対策にも言及し、交通量の増加による危険な箇所について改善を促した。特に、駅付近の踏切や側溝、通学路の危険箇所改善が急務であると訴えた。古川真一都市整備部理事は、交通安全対策として見守り隊の協力などを進めると回答した。
こうした内容を踏まえて、全国的な背景も加味した地方自治体の取り組みや市民の求める安全環境の確保が今後の課題として浮かび上がった。全体を通して議員たちは、市民生活の充実と安全をテーマに、多岐にわたる問題に対する提案や具体策を議論していた。景気回復や市民生活の向上に資するための具体的な施策は、今後の大きな課題として残ることになる。