令和3年6月定例大阪狭山市議会が開催され、議事が進められた。
本定例会では、特に医療費助成に関する議案が注目されている。大阪狭山市子ども医療費の助成に関する条例改正案について、議員の北村栄司氏が提案した。この条例案には、18歳以下の子どもに対する医療費助成を継続し、重度障害者医療やひとり親家庭医療における入院時の食事代の有料化を撤回する内容が含まれている。北村氏は、入院時の食事療養費を有料化することは福祉の後退であると主張し、「誰一人取り残さない社会の実現」という市長の方針と照らし合わせ、支援の必要を訴えた。
また、監査委員の選任についても審議された。田中斉副市長は、北井末廣氏の再任を求め、彼の豊富な経験と知識を強調した。これに対して、議会は異議なく同意した。
さらに、公共施設や道路の整備に関わる補正予算についても説明が行われ、特に道路や公園のインフラ改修費が含まれており、計上された額は前月比で1億4,366万8,000円の増額となっている。田中総務部長は、地域公共事業への交付金や社会資本整備総合交付金を活用した事業を進行中であると述べた。
一方、地方自治法に基づく報告が行われ、令和2年度の繰越計算に関する票が提出された。この項目は昨年度の予算で繰り越されたもので、特に地域福祉の観点から重要視されている。
最後に、市民からの請願や要望に対する審議も行われ、特に医療助成や教育制度に関する要望が多く寄せられた。公募による保育所や小規模保育事業者の選定に関するスケジュールも確認されていた。
全体として、本議会は市民の福祉向上と地域の発展を念頭に進められた。議論の中で各議員が市民の声に耳を傾け、より良い政策を求める姿勢が見受けられたことが印象的であった。