令和5年9月27日、大阪狭山市議会の定例月議会が開かれ、各議案に対して熱心な審議が行われた。
この日のメインアジェンダは、「議員報酬の特例に関する条例の改正」。議員の報酬を今後3年7ヶ月間、10%削減するという内容が提案された。賛成の立場から中井勝也議員は不況が続く中で市民に寄り添う姿勢の表れとして、この削減案の重要性を強調した。一方、深江容子議員は、昨年度の議会改革特別委員会での審議に基づき、客観的視点からの検討が必要とし反対の立場を明らかにした。最終的にこの議案は賛成少数で否決される運びとなった。
続いて、「令和4年度一般会計歳入歳出決算認定」についても多数の意見が交わされた。北村栄司議員と山本尚生議員は、それぞれ賛成の立場から、コロナ禍においても市民生活を支える施策を進めた市の努力を評価した。議案は賛成多数で認定された。
「国民健康保険特別会計の決算認定」も重要な議題であり、この審議では高すぎる保険料の問題が指摘された。深江議員はその負担の重さに触れ、不認定を求める意見を強調した。一方で賛成の立場から議論した久山佳世子議員は、大阪府が財政強化のために行っている施策を支持した。最終的にこの議案も認定された。
加えて、「水道料金の福祉減免制度の継続」に関しても重要なディスカッションが展開された。市側からは新しい料金体系が導入されるため減免制度を廃止する計画が発表されたが、反対意見が多く聞かれた。議会としてこの制度をなくすことが市民生活に深刻な影響を及ぼすとの懸念が表明され、その結果この陳情は不採択となった。
最後に、古川照人市長からは、令和5年度の施策やイベントについての報告があり、今後とも市民の声を反映させた市政運営を進める決意が示された。議会は様々な重要議案を審議し、無事閉会を迎えた。