令和2年4月23日、大阪狭山市議会は緊急議会を開催した。
議会では、新型コロナウイルスへの対応が重要なテーマとして議論された。市長の古川照人氏は、外出自粛要請を呼び掛ける一方で、医療機関や福祉施設にマスクを配布したと報告した。合計で4万7,700枚が配布されたことが強調された。
古川市長は、感染拡大に対応するため、職員の交代勤務を導入し業務の継続を図っていることも明らかにした。この取り組みにより、感染者が出た場合でも業務が維持できるよう配慮されている。また、消防職員の交通法違反についても謝罪し、再発防止に向けた取り組みを約束した。
議題の一つ、議員報酬の特例について、北好雄議員は経済的困難に対する配慮として5%削減を提案。そして、この削減分を市の施策に活用することが期待されている。この条例が5月から適用されるとした。
また、国民健康保険および後期高齢者医療に関する条例の改正について、山本泰士健康福祉部長が説明。傷病手当金の支給に特例を設ける旨が報告され、国からの財政支援に基づく補助が行われることが説明された。
さらに、令和2年度一般会計補正予算の審議も行われた。これには、新型コロナウイルス対策としての経費が含まれており、137万4千円の増額が提案された。教育支援体制を強化するための経費も計上されている。健康福祉部長からの説明の後、議案は全文可決された。
議長の片岡由利子氏は、すべての議案が原案通り可決されたことを報告し、議会は無事に終了した。市長も、今後も市民への迅速な情報発信に努める意向を示した。
この緊急議会は、国を挙げた緊急事態宣言の中で、市の取り組みが強く求められる中での開催であった。