大阪狭山市議会の12月定例月議会が11月28日に開会した。
本議会では、多数の議案が提出され、固定資産評価審査委員会の委員選任や福祉関連の補正予算など重要な事項が議論された。
特に、議案第63号の固定資産評価審査委員会の選任については、田中斉副市長が「加藤慶子氏を再選任することを提案する」と述べ、その専門知識と経験が評価された。
また、火災予防条例の改正については、白水克文消防長が「必要な防火安全体制の確立を促すため、違反対象物を公表する制度を導入する」と強調した。
議案第66号では、今年の集中豪雨により崩壊した大鳥池の復旧工事が提案され、山田裕洋市民生活部長は「災害復旧事業として早急に進める必要がある」と述べた。
補正予算に関する議案についても大きな注目を集めた。議案第67号の一般会計補正予算について、三井雅裕総務部長は「歳入歳出をそれぞれ増額し、総額212億円を目指す」と報告し、多くの市民の暮らしに直結する内容となっていることを強調した。
さらに、特別会計に関する補正予算案も提出され、国民健康保険や特定財産区の経費が細かく説明された。各議案は委員会に付託され、慎重な審議が行われる予定である。
議会ではまた、請願に関する事項も議題に上がり、介護保険制度や年金支給の頻度について市民の声が紹介された。橋本啓修氏は、次期介護保険改定に関する意見書を国に提出するよう請願したことを報告。「市民の声が直接反映される制度を求める」と述べた。
一方、地域公共事業や環境整備に関する要望も相次いだ。大鳥池の環境整備に関して、荒谷恵介氏が要望書を提出し、地域の皆が安心して利用できる環境作りについて訴えた。
この日は多くの発言があり、市民との距離を縮めるための様々な議題が取り上げられた。議長は「この議会を通じて市民の声が真摯に受け止められることを望む」との賛同を得た。
議会は今後も市民の意見を反映し、住みやすい地域づくりに邁進していく事が期待されている。