令和3年2月16日、大阪狭山市にて緊急議会が開催された。
市長の古川照人氏は冒頭、福島県沖で発生した震度6強の地震について触れ、被災者へのお見舞いと敬意を表明した。この地域では今後1週間、余震に対する注意を呼びかけられている。
さらに、古川市長は新型コロナウイルスワクチン接種に関するプロジェクトチームが設立されたことを報告した。厚生労働省はファイザー製のワクチンを承認し、医療従事者への接種が今週から開始される見通しだ。市では、市民が安全かつ迅速に接種を受けられるよう、徹底した準備を進めている。
次に、令和2年度一般会計補正予算(第18号)が議題に挙がり、総務部長の三井雅裕氏がその内容を説明した。補正予算の増加金額は2,264万2,000円であり、主にワクチン接種費用や学校での感染症対策に充てられる。具体的には、高齢者福祉への支援や小中学校に対する消耗品費の計上がなされている。
井上健太郎議員は教育費に関する質問を行った。手洗いの節水器についての懸念を示し、流水が適切になるよう配慮を求める意見が出た。教育部長の山崎正弘氏は、感染症対策や教職員の研修支援を通じた教育環境の整備について答弁した。
続く質問では、北村栄司議員がワクチン接種に関する具体的な手続きを尋ねた。健康福祉部長の山本泰士氏は、受診券は3月下旬に郵送予定であり、接種会場は保健センターと病院として調整中であると回答した。さらに、コールセンターの設置により、住民からの問い合わせ対応が行われることが説明された。
質疑が終結すると、本案は原案通り可決され、次回の議会が待たれる。市長は議員や市民に向け、安全かつ迅速なワクチン接種の実施を約束した。議会は午前10時30分に散会となった。