令和2年3月9日、大阪狭山市議会定例月議会が開催され、様々な議題が議論された。この中で特に注目を集めたのは、新型コロナウイルスの感染対策や行財政改革推進プラン2020の策定である。
議会の冒頭で、端 雅議員(大阪維新の会)は新型コロナウイルスの影響について言及し、厚生労働省や市の施策の重要性を強調した。保健所の対応や市民への情報提供の徹底を求める声が上がった。市長、古川照人氏は、行政として万全の対策を講じる意向を示し、感染拡大防止に向けた施策を実施する方針を述べた。
さらに、行財政改革推進プラン2020に対する議論も活発であった。端 議員は、行財政基盤を強化し、将来にわたり持続可能な運営を求める声を申し立てた。また、具体的な施策や進捗状況について尋ねた。市長は、プランに基づいた改革を推進し、市民サービスの充実に努めていく考えを示した。
決算見通しにおいては、減収が見込まれる中、今後の歳出に柔軟に対応する必要があるとの認識が示された。古川市長は、「行財政改革を実施することで収支改善を図りたい」と述べた。
子ども医療費助成制度の拡充に関しても大きな議論が展開された。医療費助成を18歳到達年度末まで拡充する提案が再度注目を集めた。市の見解に対して、端議員は早急な実施を求め、子ども医療費助成制度の重要性を訴えた。市長も「早急な検討を進める」との意向を表明した。
また、議会では投票率向上策や北朝鮮による拉致問題にも言及があり、議員たちは市民の意識を高める施策を求める意見を述べた。
地域の教育や文化についても触れられ、学校図書館を活用した地域教育が強調された。市は今後も地域との連携を深め、コミュニティ・スクールの取組を進める考えを明らかにした。