令和3年第2回箕面市議会定例会において、コロナ禍における子どもや市民への多様な支援策が議論された。特に、ワクチン接種状況と自宅療養者への的確な支援体制が重要視されている。
何よりも、ワクチン接種率の向上が急務となっている。健康福祉部長の北村清氏は、接種券の発送と今後の接種予定について情報発信を強化する意向を示した。特に65歳以上の高齢者への接種状況は進んでいるが、10月の予約待機者もいるため、早期進捗を図る必要があるとした。
さらに、コロナ禍による影響として、パンデミックに応じた支援の強化が求められている。箕面市では、保健所の業務縮小や感染症濃厚接触者の把握状況に関して、十分に対応できていないことが指摘され、市民の不安を解消するためには、より情報共有を進め、ボトムアップの姿勢が必要とされる。
また、公共交通計画にも触れられ、交通量が増加している状況に対して、新しいルートの設計が急がれている。市では、国文都市4号線や新家奥線延伸の計画が進行中だが、地域住民の意見にも耳を傾け、利便性を重視した交通網の構築が求められている。
一方、市有財産の管理についても、大阪大学箕面キャンパスの活用や、市内林地の管理が重要な課題として浮上。市有林の老化や管理が行き届いていない現状に対しては、適切な維持管理と定期的な点検が必要である。
また、中央図書館については、多くの市民から利用しやすさの向上が要望されているが、駐車場の問題をはじめとするアクセスの即時改善策は未だ実施されていない。市はこれらの貴重な意見をもとに、今後も市民にとって使いやすい環境を整えることに努めていく考えである。
このように、箕面市の今後の取り組みとして、サービス改善への要望やエッセンシャルワーカーに対する支援、さらには、公立幼稚園や保育所への対応策を強化することが挙げられている。市は市民の声に応え、健全なまちづくりを推進する姿勢を続けることが期待されている。