令和6年6月19日、箕面市議会では、北大阪急行線延伸後のバス路線再編について多くの議論が行われた。
特に、北大阪急行線開業に伴いバス路線が再編されたことによる影響が、市民からの大きな関心を集めている。
協議の中で、バスと鉄道を利用する際の運賃の差が指摘され、特に箕面萱野駅から千里中央駅への運賃が190円も上がるとの声が多かった。この背景には、日常生活に悪影響を与える可能性が考慮される。
地域創造部長の小山郁夫氏は、「需要予測では、延伸線利用者の約6割が新駅まで自転車圏内」とし、運賃の適正さを強調したが、家計への圧迫を示唆する市民の声には耳を傾けていなかったとされる。また、通学利用者への最大50%の補助制度や、オレンジゆずるバスの乗車券セット販売が行われているが、実際の受け入れ状況に関する説明は不十分であるとの批判も見受けられた。
次に、箕面萱野駅周辺の駐輪場の問題についても言及された。商業施設の駐輪場が新たに設置されたが、使用者が集中し、商業施設の利用者による駐輪が困難となる状況が生まれている。
市はこの問題に対し、交通費の負担が大きくなるとの住民からの要望が上がる中、圧倒的な対応が求められている。
また、福祉避難所や地域防災の取り組みについても議論された。地域の安否確認や支援の必要性が強調され、特に要援護者への支援体制が検討されている。
市は障害者施策への理解促進を進めており、地域コミュニティの役割を重視しているが、実態の伴わない計画のみに終始しているとの指摘があった。
地元経済への影響を考えた場合、福祉にかかる予算の縮小や見直しが行われることは、市民生活に影響を及ぼす可能性が高い。
地域住民が望む介護サービスや対策が実施されない場合、地域の信頼が薄れ、市民の参加と理解を得ることが難しくなる恐れがある。