令和5年12月5日、池田市定例会が開催され、各議案が審議された。
今回の会議では、令和4年度の池田市の水道事業や公共下水道事業、国民健康保険、介護、後期高齢者医療など、多岐にわたる決算認定が議題に挙げられた。
特に池田市水道事業会計の決算について、坂上昭栄土木消防委員長は、「上下水道施設の整備計画の成果として、令和4年度の有収率が95%に改善された」と述べ、安全な水の供給に対する努力が評価された。この背景には、老朽管の更新や耐震化工事が含まれることが強調された。
次に、公共下水道事業については、担当課長が「前年度に比べ営業収益が減少し、赤字転換した」と報告し、特に大口使用者の水使用量の減少が影響していると説明した。入札の難しさや資材費の高騰も影響している。
さらに、国民健康保険については、藤原美知子議員が「高額な保険料の負担が非正規労働者に厳しい」と指摘。各議員は、制度の改善を求める声を上げた。また、藤原議員は、介護保険事業に関連する条例改正にあたり、「減額措置が今後の運営に影響する」と懸念を示した。
その後、議案第80号において、新型コロナ対策として施工された業務に関する和解が追加され、過大請求されていた委託料が問われた。
この日の議事には、次年度のための補正予算や職員給与、国民健康保険にかかる改正条例についても活発な議論が交わされた。特に、職員の給料改定に関する提案には、多くの議員が支持を表明したが、同時に「市民の負担も視野に入れる必要がある」との意見も出た。
全体を通じて、議会では市民の生活改善や福祉向上を目指す意見が多く聞かれ、今後の施策への期待が示された。議事が進む中、意見書や請願の取り扱いについても慎重な審議が求められたことが強調され、最終的には次回の会議が21日に予定されることが確認された。