令和5年6月31日、箕面市議会の定例会が行われ、様々な重要な議案が審議された。
最初に、市長の上島一彦氏が挨拶した。議会の活動に感謝の意を表し、今後の市政運営について力強いメッセージが送られた。今回の議案として、予算関係で3件、報告関係においては13件、契約関係が5件、条例改正が11件あり、人的関係については22件が提案されていることが際立った。
特に、報告第2号の「令和4年度箕面市一般会計継続費繰越計算書」が注目された。この報告の中で、総務部長の村田尚記氏は、未執行額が67億8,671万5,167円にのぼることを説明した。これに対して、市議から繰越しの必要性に関する質疑が寄せられたという。
また、令和4年度病院事業会計予算繰越計算書、及び水道事業業会計予算繰越計算書に関しても議論が行われ、特に水道事業に関連する予算が昨年度の水道管改良工事に伴う未執行額に影響されていることが示された。上下水道企業管理者の藤田豊氏もこの点について詳細な説明を行い、議員たちの理解を得た。
重要な事案として、消防関連の物件供給契約が連続して提案されたことも特筆される。高規格救急自動車や水槽付消防ポンプ自動車といった消防車両の調達について、複数の議員から詳細な質疑が行われ、特に価格高騰の理由や競争入札の透明性について懸念の声が上がった。消防長の原浩二氏は、従来の車両と比べて安全装置の搭載義務化などが影響していると説明し、今後の改善策を示唆した。
議会の最後には、箕面市農業委員会委員の任命について、そして人権擁護委員の推薦案についての同意が求められた。市長は推薦する委員が豊富な経験を有し、今後の市政運営に貢献することに期待を寄せた。
この定例会は、すべての議案が無事に可決・承認されたことを受け、住民サービスの向上に寄与するとの期待が高まっている。次回は6月22日に再開される予定であり、期待される進展が注目されている。