令和2年5月12日、箕面市議会は第2回臨時会を開催した。
会期は1日のみで、議題は複数の補正予算と報告承認を含むものであった。
特に報告第7号は、新型コロナウイルス対応に関する専決処分の承認を求めるものであり、補正額は141億7,499万円に達した。
これは特別定額給付金や子育て世帯臨時特別給付金を支給するためのものである。
質疑では、中嶋三四郎議員が特別定額給付金の対象者について問題提起した。特にDV避難者や虐待被害者に対する配慮が求められ、情報提供や代理申請の可能性について確認がなされた。
総務部長の浅井文彦氏は、国の対応方針が変更されている点を強調し、適切な対応を進める意向を示した。
次に、一般会計補正予算(第4号)の提案にて、10億7,322万1,000円の追加補正が求められた。この補正内容には、子育て世帯への支援金や上下水道の基本料金減免、テイクアウト・クーポンの配布が含まれている。この支援策は全世帯が対象であり、特に急を要する子育て家庭や障害者世帯に重点が置かれている。
中西智子議員からは、特に65歳以上の障害者への支援範囲が限られていることに対して疑問が投げかけられた。健康福祉部長の北村清氏は、年齢による判断が必要との見解を示したが、議員からは年齢に関係なく支援するべきではないかとの反論があった。
また、障害者への支援金や給付金の課税についても問いただされ、非課税扱いとなる見込みが示された。
このような様々な視点からの質疑が行われ、支援策の透明性強化が求められている。
議案は異議なく可決され、令和2年5月12日付で報告承認が済まされ、議会は円満に閉会した。今回の臨時会での議論は、市民の生活支援策についての深い考察を促すものであり、新型コロナウイルスの影響に対する的確な対応が継続して求められている。