令和2年第3回箕面市議会定例会は、9月18日午前10時に始まった。
全ての議員が出席し、会議は成立した。
議長の中井博幸氏が会議を開会し、最初に議録署名議員の指名が行われた。次に進んだの日程では、市長・上島一彦氏から所信表明が行われた。
上島市長は、初の本会議として市の運営への決意を述べた。
彼は、過去20年間の市議会や府議会で培った経験をもとに、箕面の未来に向けた政策をいくつか紹介した。特に重要なのが「身を切る改革の実行」で、在任中に給与を2割削減すると宣言した点だ。
さらに、市民に寄り添う「日本一親切な市役所」を目指すことも強調した。市民の困りごとに迅速に対応する体制を整えていく考えを示した。また、全ての市有財産を有効活用するために、民間のアイデアを活かした行財政改革を行う方針も打ち出した。
議案では、令和元年度の決算に基づいた各種報告が続き、これには健全化判断比率報告や決算認定が含まれた。健全化判断比率は、いずれも早期健全化基準には該当しないという状況が報告されており、安定した経営状況がうかがえた。
また、北大阪急行南北線の延伸に関する報告もあり、特定事業の進捗が報告され、財政運営に与える影響についても説明された。令和元年度の支出額は約108億円に達し、各種補助金を受けつつ進行中の事業の詳細が示された。
会議では、住民サービス向上を目指し、給与条例や税条例の改正に関する議案も提案された。
特に新型コロナウイルスの影響を受けた市民への配慮が色濃く、休業要請外支援金の支給を可能にするための補正予算が採択された。他にも、教育施策の充実に向けた様々な議案が提出され、協議が行われた。
これらの議案は、全て「異議なし」として承認され、今後の市政運営に対する期待も寄せられた。また、教育委員会からの活動報告が行われ、今後の改善点についても言及された。
市町の未来を見据えた明確な方針と、住民へ寄り添った取り組みの重要性が再確認される会議となった。次回会議は10月23日に再開予定である。