令和5年6月22日、箕面市議会において重要な議題が取り上げられた。特に、市民からの関心が高い「不登校の現況と対策について」や「認知症施策」などのテーマが深く議論された。
最初に、「窓口業務委託について」の議題では、船瀬 泰孝議員が競争入札の状況を取り上げた。昨年度の入札では競争参加者が1社のみであったことから、今後の競争性が懸念されるとの指摘があった。総務部長の村田 尚記君は、単に応札者の数が少ないからといって前回の入札と同様の結果になるとは限らないと述べ、事業者の選定基準に応じた柔軟な運用を行う考えを示した。
次に、「不登校の現況と対策について」は、楠 政則議員より質問され、過去5年間の不登校の状況が確認された。不登校の児童生徒数は年々増加傾向にあり、特に無気力・不安が主な要因として挙げられた。教育委員会の藤村 彩夏君は、不登校児童生徒に対し、学校側のサポート体制やオンライン授業など、柔軟な対応を行っていると回答した。
さらに「認知症施策について」も重要なテーマであった。現在、各市町村での施策推進が求められており、箕面市も認知症に対する意識を高める努力を続けている。健康福祉部長の北村 清君は、地域のために認知症に対する啓発活動を実施し、また支援体制の強化を図っていることが議論された。例えば認知症サポーターの養成や認知症カフェの開催を通じて、市民の意識を高める施策が進められている。
また、「スポーツ施設の整備について」も取り上げられ、多目的グラウンドの拡張やナイター設備の整備についての議論がなされた。市民からの要望も踏まえ、施設の改修や新設に向けた検討が必要とされていることが顕著であった。これは市民がスポーツを適宜に楽しむためにも重要なポイントである。
最後に、住民の安全に関わる「災害時の避難経路について」の議題も議論され、避難所へのアクセス改善や防犯カメラ設置の重要性が強調された。このように、今回の議会では市民の生活に密接に関わる様々なテーマについて、有意義な意見交換がなされたことが明らかになった。