令和5年度箕面市議会の会議では、市の施政方針や予算編成について重要な議論が交わされた。特に、令和5年度施政及び予算編成方針において、上島一彦市長は市民の生活向上に向けた多様な施策を強調し、特に人権や福祉、教育施策に関する充実を目指す意向を示した。
新市立病院の建設計画も大きな焦点となった。市長は、「全国で80以上の病院が指定管理者制度を導入している。この制度により効率化とサービス向上が見込まれる」と述べ、住民サービスの質の向上へ向けた取り組みを強調した。また、同病院の移転に対する議論が高まる中、市民の理解を得ることが重要であるとの認識も示された。
箕面船場地区に関しては、同地域が健康寿命延伸の取組の中心となること、また、地元企業及び大学との連携強化が求められていることが説明された。新たなヘルスケア拠点施設の設置は、地域の医療サービス向上に寄与すると期待されている。
北大阪急行線の延伸事業について、正に市民生活の質を向上させる一連の施策とされ、市長は「開業に向けた機運を高め、市民と連携して更なる活性化を図る」と強調した。特に、交通利便性向上がもたらす経済効果を中心に、地域経済への寄与が期待される。
施政方針の周知やパブリックコメント募集についても言及があり、市民との対話を重要視し、意見交換の場を増やす方針が示された。市長が地域の課題に耳を傾け、市民生活の向上へ向けたビジョンを描いている様子が伺える。
同議会ではまた、生活困窮者自立支援に関する取り組み、及び重層的支援体制の整備についても議論された。地域における公私の連携強化が求められる中、市民と協力し、生活の質を向上させる支援策を打ち出すことが必要であるとされ、特に社会福祉協議会との連携の重要性が指摘された。
このように、令和5年度は市民生活向上に向けた施策が多岐に渡り展開され、特に福祉施策や教育論点において市民との対話が重視される方向で推進されていくことが見込まれる。