箕面市議会は、2021年第3回定例会において、児童の健康と安全に関わる重要な議題が取り上げられた。特に注目されたのは、児童虐待防止策や新型コロナウイルスに対する対応策である。
児童虐待防止策においては、近年相談件数が増加傾向にあり、令和2年度には894件の相談が寄せられた。主な要因には、保育所や幼稚園、学校からの通告が増加したことが挙げられる。市では、毎日児童の健康観察カードを確認するなど、児童の健康状態を把握し、新型コロナウイルスへの不安に配慮した対応を行っている。
また、新型コロナウイルスに関する対応として、例えばオンライン授業の導入や、困難を抱える家庭への定期的な連絡、訪問などを行い、児童の安全を確保するための体制を整えている。市では、市立中学校においても10月中のオンライン授業参観を実施する方針で進められている。
駅前広場の再整備に関する話題も多く、観光バス駐車場の設置に向けた工事が進む中、市民からは緑の減少に懸念の声も上がっている。市はこれに対し、観光促進を目的とした駐車場整備を推進しているが、施設の維持管理において市民の意見をより積極的に反映させることが求められている。特にカーシェアリングの導入や公共スペースの活用に関する提案も検討されている。
最後に、箕面市立病院の移転建て替えに関する審議が進行し、病床数に関しては317床を想定していたが、厚生労働省や大阪府からの指導に基づき、特定病床数の見直しが求められ、今後具体的な数字について議論を深める必要がある。市は公立病院の必要性を再確認し、地域医療の充実に向けた企業努力を進めていくことが求められている。