令和5年第3回箕面市議会定例会は、9月5日に開会し、45日間の会期が決定された。市長の上島一彦氏の挨拶では、議案として報告関係6件、決算関係11件、契約関係2件などが提案された。特に決算に関する報告が注目され、議会での審議が期待されている。
会期の決定に際し、議長の中嶋三四郎氏は、「全議員が出席する中で、良好な運営を目指したい」と述べた。
具体的な議案内容としては、令和4年度の総務部長による決算報告が行われ、一般会計の歳入総額は770億8412万8078円、歳出総額は719億1905万9303円と報告された。このうち、歳入歳出差引額は51億6506万8755円である。この結果、地方自治法に基づき翌年度に繰り越すべき財源が36億2044万7428円となり、実質収支額は15億6262万1347円とされた。
健康福祉部長の北村清氏は、特別会計における各事業の決算についても報告した。国民健康保険事業費の歳入総額は139億4393万8106円、歳出総額は139億1422万1235円であり、歳入歳出差引額は2971万6871円となった。
また、市立病院事務局長の三宅浩之氏は、病院の運営状況について、入院患者数が前年比で8%減少したことを報告した。病院事業収益は114億761万3898円、事業費用は103億8761万7349円で、当年度純利益は10億1999万6549円に達した。
経済的な健全性が求められる中、議員からの意見には慎重な対応が求められた。今後の市政運営にとって重要な基盤が築かれつつあることが強調された。