箕面市では、学校組織体制と業務改善を目的としたパイロット校の指定が進められている。第4回箕面市議会定例会で明らかにされた内容によると、初めてパイロット校に指定されたのは2016年であり、当時の南小学校、第一中学校、彩都の丘学園の3校で出発となった。
このパイロット校についての意義や課題が今回の議論の中心となった。教育次長の高橋由紀君は、南小学校や第一中学校における取り組みの効果を確認しつつ、年度途中での人事異動があったことが成績に影響を及ぼした可能性に言及した。特に、業務負担が軽減されることが、教育の質に直接的な影響をもたらすことは間違いないのである。
新たにパイロット校に加わった豊川南小学校や第二中学校では、教職員がそれぞれの革新を目指して取り組んでおり、教育委員会は市全体における組織的な改革の展開を期待している。こうした取り組みは、他校への波及効果をもたらすことを目指しており、全体としての教育現場の業務改善を図るものである。
また、災害対策としても、広島市の事例を引き合いに出しながら、迅速な災害対策本部の立ち上げと自主防災組織との連携が不可欠であることが指摘された。学校事務センターにおける業務の集約が進み、現場の教員の負担軽減にもつながっており、今後さらに発展的な形で運営されていくことが求められている。
さらに、子どもの貧困問題についても深刻に捉える必要がある。この問題を解決するために、子ども成長見守りシステムによる支援が行われており、地域連携も強化されていく模様である。特に、地域の自主防災組織や市民との協力を通じて、子どもたちへの支援策を一層拡充していくことが必要だとの意見が挙がった。