令和5年第1回箕面市議会定例会が開会された。特に予算案は市民の注目を集め、多岐にわたる施策が提案された。
市長の上島一彦氏は施政及び予算編成方針を発表し、全会計の予算総額が2,039億円に達すると述べた。これは前年比348億円の増加であり、他の自治体に比べての急速な成長を示唆している。
また、特に注目すべきは一般会計の予算規模の658億7,000万円で、これは昨年度から64億2,000万円の増加である。市税が250億4,000万円に増加を見込んでおり、この背景には納税義務者数の増加や新築物件の増加があるとされた。
市長は、これまでの施策についても振り返り、ロシアによるウクライナへの侵攻や新型コロナの影響を受けながらも、市民の嗜好に寄り添った迅速な対応に努めたと強調した。特に、新駅周辺の整備や、2025年の大阪・関西万博への準備に注力する姿勢が示された。
本会議では、その他にも重要な議案が多く取り扱われた。特に令和5年度の特別会計に関する予算が説明され、国民健康保険事業費、介護保険事業費など、生活に密接に結びついた内容が示された。これに伴い、健康福祉部長の北村清氏は新年度におけるサービス向上を目指す施策を発表した。
最後に、神田隆生議員が提起した加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める請願が取り上げられ、社会参加促進に向けた重要な議題として歓迎された。