令和4年9月29日、池田市定例会が開催された。
この日の主なアジェンダとして、一般質問が行われ、様々な重要課題が取り上げられた。特に、日本共産党の山元建議員は、27日に安倍元首相の国葬が実施されたことに対し、その開催が憲法に違反する可能性があるとの見解を示した。
山元議員は、半旗掲揚に抗議しながら議会質問に入った。彼は、住宅リフォーム助成制度と商店リニューアル助成制度について質問し、これらの制度が地域経済において効果的であることを強調した。
さらに彼は、くれは音楽堂の利用料金の高さが利用頻度を下げているとの意見も述べ、料金の見直しを求めた。
北豊島交番の廃止に関する質問も行われ、廃止の理由や地域住民の安全についての懸念が表明された。市長の瀧澤智子氏は廃止の経緯を説明し、交番を警ら連絡所に移行し、警察官の巡回を続ける方針を明らかにした。
また、藤原美知子議員は、コロナ禍での困難な状況にある市民に対し、特に低所得者への支援策が必要であると主張。生活困窮者向けの資金援助や無償の支援提供の重要性を訴えた。
さらに、子ども家庭センターの移転問題や、学校給食無償化の継続に関する意見も多くの議員から挙げられた。多田隆一議員は、こども家庭センター設置法の施行に伴う本市の取り組みについて質疑し、本市における女性支援策や障がい者支援についても多様な視点から意見を求めた。
市長の瀧澤氏は、現在交渉中の国との連携に重点を置いて対応しているとしつつ、地域住民に愛される自治体のあり方に努めると述べた。
最後に、交通安全策についての論点も出され、自転車の安全利用促進や自転車等の駐車秩序に関する条例の施行状況が確認されることになった。市の取り組みとして、青パトの体制や防犯対策については、交番統合後も維持を続ける方針が示された。
今回の定例会では、公平で安全な地域づくりへの取り組みや、住民の意見を重視する姿勢が再確認された。今後、地域課題に取り組む市議会の動向に期待が寄せられる。