令和3年12月3日に開催された池田市定例市議会において、重要な議案が審議された。
まず、令和2年度の各種決算認定が行われた。特に注目されたのは、池田市水道事業会計決算の認定である。この決算では、営業収支が赤字であったものの、営業外収益により当年度純利益が計上された。
上下水道事業管理者の増井文典氏は、「営業収支の赤字はコロナ禍での使用水量の減少によるもので、維持管理費の増加も影響している。水道料金の在り方について早急に検討する必要がある」と強調した。
次に、池田市国民健康保険特別会計決算が取り上げられ、高額医療費や保険料の引き上げが問題視された。特に、国民健康保険加入者にとっては、保険料の負担が重くなる傾向が見られる。
荒木眞澄厚生委員長は、「保険料の引き上げによる影響を考慮し、国に対し財政支援の拡充を求めることが重要」と述べた。
また、いじめの問題にも焦点が当たった。池田市いじめ重大事態第三者調査委員会条例の制定が提案され、学校でのいじめ問題に第三者が介入して調査できる法的枠組みが整備されることとなった。教育長の田渕和明氏は、「いじめの問題は深刻であり、早急に解決に向けた制度が必要」と訴えた。
その他、令和3年度一般会計補正予算や池田市立病院の運営に関する議案も審議された。特に病院事業会計補正予算では、手術支援ロボットの導入が発表され、医療の質向上に向けた取り組みが期待されている。