池田市の12月定例会において、議案第89号である令和3年度の一般会計補正予算が可決された。
この議案は、新型コロナウイルス感染症の影響で困難な状況にある子育て世帯に対する臨時特別給付金の充実に関するものである。この補正予算は、歳入歳出両方に対し、合計721,196千円を追加し、総額を431億401万6千円に設定されている。
市長の瀧澤智子氏は、補正内容について強調し、「子育て世帯への影響を軽減すべく、年内に現金10万円を一括支給する」と述べた。これにより、児童手当を受けていない家庭への配慮もなされる。
説明を行った水越英樹総合政策部長は、この補正が主に民生費の中で子育て支援に重きを置いていることを明らかにした。具体的には、先行給付としての現金5万円を年内に支給し、追加としてもう一度5万円を支給する形式に変更することを指摘した。
質疑に立った議員らは、特に申請手続きの透明性や処理スケジュールについても関心を示した。藤本昌宏議員は、児童手当未受給世帯への対応や、申し出のスケジュールについて確認を求めた。これに対し、藤井彰三子ども・健康部長は、年明けの中旬から下旬に申請勧奨通知を郵送し、速やかに審査を行う旨説明した。
また、支給を行う際に多くの問い合わせがあったことにも触れ、特に低所得世帯への配慮が求められている点を明らかにした。議員の中でも公務員世帯の扱いや、未受給家庭へのフォローアップが議論された。
さらに、小林吉三議員は、補正予算の認可が国会でまだ承認されていない点を指摘し、資金調達の流れについて質問した。これに対し、子ども・健康部長は立替払いをしなければならないことを説明した。
最後には、議案が異議なく原案どおり可決することが確認され、池田市の今後の取り組みが期待される。本会の次回は12月23日、午前10時に開会される予定である。