池田市議会において、さまざまな議案や報告が提案される中、特に注目されたのは「池田市名誉市民賞表彰」や、「平成30年度決算に基づく健全化判断比率の報告」である。
会議は、令和元年9月4日の午前10時に開かれ、まずは「池田市名誉市民賞表彰」についてが審議された。市長、公室長の高木勝治氏は、落語家の桂文枝氏が本市の象徴的な役割を果たしているとして名誉市民賞を贈る提案を行い、異議なく可決された。この表彰は、10月26日に開催予定の市制施行80周年記念式典で行われる。
続いて、平成30年度の決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について、総合政策部長の衛門昭彦氏が説明。報告によると、実質赤字比率は18年連続の黒字決算を達成し、資金不足も生じていないため、現行の財政状況は安定しているとのこと。これには、安黒善雄議員から「実質公債費比率の推移」や「将来負担比率の見込み」についての質問があり、先行きへの関心が寄せられた。
さらに、「池田市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定」が議案に上がり、政府の動きに合わせた法改正が必要であるとの説明がされた。これにより新たに非正規職員の待遇が整備される見込みである。市長の冨田裕樹氏は、この新制度によって各職員の能力の最大限の活用が期待されると述べた。
また、「池田市印鑑条例の一部改正」にも触れ、旧姓を名乗ることが可能になる新たな改正が実施されることが示された。これは、生活環境に配慮したものであり、女性の社会進出を促す方針とも整合するものであった。
「令和元年度池田市国民健康保険特別会計補正予算」及び「介護保険事業特別会計補正予算」では、各事業の運営に必要な補正が行われることが発表され、特に介護分野の重要性が強調された。福祉部長の小松伸氏は、介護保険制度の継続的見直しとともに、基金が適正に運用されていることが財政状況の健全さを支えていると述べた。
全会議においては、このように多様な議題が議論され、池田市の発展や住民の福祉向上に向けた重要な決定がなされることが示された。