令和5年6月9日、池田市での定例市議会が開催され、複数の重要案件が議題に挙げられた。
まず、前正副議長に対する感謝状が贈呈された。浜地慎一郎議長は「両議長の功績は誠に顕著であり、市議会の円滑な運営に貢献していただきました」と述べ、感謝の意を表した。続いて、小林義典前議長は「皆様の支えに感謝し、住みやすいまちづくりに取り組んでいきたい」と決意を新たにした。
次に、令和4年度の池田市公共下水道事業会計予算繰越計算書が提出された。この報告において、上下水道部長の西村俊二氏は「令和5年度に繰り越す額はおよそ1億8千万円で、国の補正予算による交付金を活用した」と説明した。特に、この繰越額は井口堂西市場幹線耐震化工事に関連している。
令和5年度池田市一般会計補正予算(第4号)についても議論され、歳入歳出予算に1,771万9千円が追加され、総額は424億9,605万2千円となる。総合政策部長の水越英樹氏は「今後の公共施設等の整備や市民ニーズの把握を目的とした計画策定委託料が含まれている」と述べ、具体的な方針の設定を進める必要性を強調した。
特に注目されたのは、池田市市税条例の一部改正であった。総務部長の塩川英樹氏は「森林環境税の賦課徴収の開始に伴い、適切な規定の整備が行われた」と説明。市民税の改正なども含まれる。また、軽自動車税に関連する特例措置についても詳細な説明が行われた。
さらに、新たな動産の取得として、13m放水塔付消防自動車や災害対応特殊消防ポンプ自動車、仮眠用カプセルベッドの取得についても審議された。消防長の金井博司氏は「今回の消防車両は多様な災害対応に適した機能を備えている」と述べ、これにより市民の安全がさらに強化されることを期待した。
このように、池田市議会では様々な施策が進められ、市民の安全や生活環境の向上に向けた取り組みが続いている。議会は年内で複数の委員会審査を予定しており、引き続き市民への説明責任を果たしていく意向だ。