令和3年6月4日に開催された定例会において、池田市議会では多様な議案が審議された。
特に注目されたのは、永年勤続議員に対する表彰状の伝達である。表彰を受けたのは、浜地慎一郎議員、小林義典議員、山元建議員の3名で、いずれも議員としての10年間が評価された。
また、令和2年度の水道事業および公共下水道事業の予算繰越計算書が報告され、上下水道部長の吉村寛氏が詳細を説明した。繰越しの理由としては、関係機関との調整が遅延し、年度内の執行が困難であったことが挙げられた。
さらに、令和3年度の補正予算案に関する議案も上程され、特に新型コロナウイルス関連経費や地域振興活動が重点に置かれており、その中には地域子育て支援拠点の整備や観光事業への支援等が含まれていた。総合政策部長の水越英樹氏は、歳入の見込みや各項目の詳細について説明を行った。
市民活動交流センターやダイバーシティセンターに関する条例案も議題となり、これにより市民の交流や多様性の促進を図る考えが示された。各部長が関連する新たなサービスや運営の課題について言及し、特に市民の意見を尊重しながら進めていく必要性が強調された。
火災への備えとして、消防団による発電機の導入が提案され、非常時の対応力を強化する方針が打ち出された。この動きは市民の安心・安全を守るための措置と位置づけられ、環境の変動に対応するための大切なステップとして認識されている。
質疑応答では、議員がワクチン接種に関連する市長の辞職表明に関して問う場面も見られ、市長は「7月末を目途に辞職を予定」と発言した。その中で、百条委員会の結果についても意見が交わされ、しっかりとした説明責任が求められている。
今回の定例会では、地域の活性化や市民の生活向上を目指した報告や議案が多く取り上げられ、市の未来に向けた具体的な施策が進められていることが印象的であった。