令和４年３月８日に開催された与那原町議会定例会では、令和３年度及び令和４年度の予算に関する議案が審議された。
特に注目されるのは、令和３年度一般会計の補正予算であり、歳入歳出それぞれ78,024千円の減額となったことだ。
一般会計の総額は9,449,707千円とされ、町税からは増収が見込まれているものの、全体としては慎重な予算運営が求められる結果となった。
照屋 勉町長は、「コロナ禍でも効果的な施策を打ち出すべき」と強調した。特に、社会福祉や教育費に対する支出が大きな部分を占める中、町民からの信頼を得るためには、透明性のある施策が不可欠との考えを示した。
一方、舩谷 政喜議員は、介護保険費に関して、コロナの影響で心身の機能低下が懸念される高齢者への新たな支援が必要であると指摘した。特に、子育ても含めたサポート体制の強化が求められており、その実行についての具体的見解が求められた。
また、スポーツ傷害保険に関する質疑もあり、新垣 真一議員はこの保険が実際にどのように活用されているかを問う場面があった。生涯学習振興課長の新垣 政孝氏は、「これまでのところ、利用者はおらず、周知の重要性を認識している」と述べ、今後の広報活動の強化が必要との意向を示した。
その後の議案審議では、令和４年度の国民健康保険特別会計予算案が2,137,874千円と決定された。特に保険給付費は1,432,825千円で、地域の医療資源を的確に活用する必要性が指摘された。