久米島町議会は令和2年6月17日に第5回定例会を開催し、新型コロナウイルスに関する施策が議題となった。
議長・玉城安雄氏は冒頭で、出席議員全員に挨拶した後、一般質問に入った。最初に新型コロナウイルス対策の現状について報告があった。公立久米島病院は、入院病床5床を確保し、現在の状況と合せて患者の受入れ体制を考慮しながら対応している方針を示した。また、島内医療機関でのPCR検査体制に関し、町長・大田治雄氏は対応フローを説明し、軽症者は島内での治療が可能であると強調した。
島内食品関連業者の売上低迷による影響についても言及があった。棚原哲也議員は、島産品を特別価格で販売したり、ネットを活用した取り組みが効果的であるという提案を行い、大田町長もその重要性に同意した。
一方で、海岸の漂着ごみに関する問題も議論の的となった。沖縄県の補助金を活用して地域の協力を得ながら除去作業が行われているものの、漂着ごみの発生抑制策がより強化される必要があるとされていた。議員からは、主要ビーチの回収作業を迅速に行うべきという意見が上がった。
また、保育所の運営についても重要な議題となり、特に障害児保育に関する取り組みについて現状の説明があった。町長も保育士研修の重要性を認識しており、質の向上を図るために必要な体制の整備に努めていく方針を表明した。