令和元年第5回石垣市議会が9月13日に開催され、一般質問が行われた。議員たちは地域のさまざまな課題について市長や市の各部長に質問を交わした。この会議では、特に環境行政や観光行政、そして港湾行政に焦点が当たったため、その内容を詳しく報告する。
環境行政の中では、砥板芳行議員が「産業廃棄物建築廃材」の処理問題を取り上げた。議員は、処理費用が高騰し、特に沖縄県内では受け入れ業者が少ないため、処理が困難になっていることを指摘した。これに対し、市民保健部長の野底由紀子氏は「沖縄県や関係機関との連携を強化し、解決に向けた取り組みを行う」と述べた。
観光行政においては、「オーバーツーリズム」に対する懸念が議題に上がった。観光文化課長の仲大底まゆみ氏は、観光客増加の影響について、経済効果や交通混雑、環境への影響を挙げ、「市民と観光の平穏な共存を目指す」と強調した。また、砥板氏はスーパーヨットの受け入れ体制の必要性を訴え、建設部長の安里行雄氏は「安全に寄港できるための環境整備が進められる」と答えた。
さらに、港湾行政で議論されたスーパーヨットについては、県外の観光地における受け入れ体制を参考に、石垣市も対応を進める必要があるとの認識が示された。スーパーヨット誘致には、電波や安全面の整備が不可欠であることが強調された。
新庁舎建設に関しても、進捗状況が報告され、令和元年の予算に則り、関係各所と連携しながら着実に進める必要性があることが再確認された。市民の生活インフラを確保するため、急いで整備することが求められている。
今回の議会では、市民生活の質を向上させるための多くの提案がなされた。特に、環境問題や観光業の持続可能性、エコシステムの維持と発展を重視する意見が多く、多様な施策を期待する市民の声が反映されていることが感じられた。