令和2年9月17日に開催された美里町議会では、町民の生活向上を目指した一般質問が行われた。市民農園や空き家問題、さらに医療体制について活発な議論が展開された。
まず、市民農園に関する質問があり、櫻澤明議員は地域活性化を目指し遊休農地の活用を提案した。町長の原田信次氏は、遊休農地や耕作放棄地が増加する中で、農地の集約を進める活動や健康増進と生活充実を図るための市民農園設立の意向を示した。また、インフラ整備にも考慮し、町民に農業体験の喜びを提供することを目指していると述べた。
次に、櫻沢克幸議員が空き家問題について取り上げ、町内の空き家数216件の管理が社会問題となっている実情を報告した。原田町長は、犯罪予防や景観維持に向け、空き家バンク制度の活用を含む対策の必要性を強調。また、町内業者との連携強化や危険空き家への支援策についても言及した。
さらに、医療体制についての質問もあり、櫻澤保議員は地域医療の向上を図るため、大規模病院の誘致が必要だと訴えた。町長は過疎地に病院設立を希望する医療法人との整備に努め、住民が必要な医療にアクセスできるよう努力するとした。医療体制の強化は、町民の生命を支える重要な課題との認識が示された。
議会では、町民の安全と快適な生活を守るため、行政側も新たな施策の展開に注力する意向が表明された。議会での質問や意見が、今後の政策に反映されることが期待されている。