令和元年9月、美里町議会の定例会では、国民健康保険税の引き下げや、セクシャルマイノリティへの施策について活発な議論がなされた。特に、国民健康保険税が高く、家族構成によって大きく負担が変わる均等割についての意見が集中した。議員たちは、均等割が家族数に応じて高くなることに対し疑問を呈し、税制改革の必要性を訴えている。特に、低所得世帯に対する負担が重いとの指摘もあり、この問題解決に向けた具体的な対策が求められている。
また、LGBTコミュニティへの配慮から、パートナーシップ制度の導入についても提案がされた。この制度があれば、セクシャルマイノリティの方々が社会生活で法的に認められる地位を得られるため、町にとっても魅力的な施策となる可能性がある。町長は、導入の考え方について慎重に様子を見ながら進める意向を示しつつ、他の政策やプログラムとのバランスを考慮している旨を明かした。
さらに、教育費の予算についても注目された。美里町の教育費は8.9%にとどまり、 neighboring townの戸田市の17.61%と比べて著しく低い。そのため、教育施策を強化し、長期的な視点で地域活性化を図る必要があると強調された。学校の統廃合や教育環境の向上についても、慎重な検討が求められる。
町長は、「一人残らずひきこもりを出さない」との強い意志を持ちながら、地域住民の協力を得て自殺予防対策を進めている。また、特に若者の相談窓口などを通じて、精神的な問題を抱える人々に配慮したサポート体制を整備していく方針である。今後も、住民とともに進む美里町の取り組みに期待が寄せられている。