令和元年6月定例会が開かれ、様々な議題が討議された。特に、櫻沢克幸議員による一般質問が目を引く内容であった。この質疑では、美里町の道路整備事業と生活環境改善に関する質問が行われ、急を要する事業への進捗や今後の方針が問われた。
櫻沢議員は、特に狭隘道路の安全対策や大規模災害時の懸念について強調した。生活環境整備においても、区長会決定順位に基づく進捗状況が問われ、町長・原田信次氏は現状の整備が厳しい状況であることを説明した。
さらに、同議員は商工業振興と雇用創出についても言及した。町内の商工業者に対しては積極的な支援が必要であり、特に景気低迷の影響を受けている現状に対して、町としての方策を求めた。
櫻沢議員は「将来的には若者が定住し、地域活性化へつなげる道筋が必要」とし、町の持つ特異性を生かした方針を提案した。これに対して町長は、支援の必要性を認識しつつ、具体的なプランについては今後検討する意向を示した。
また、学校給食費の無償化に関する議題も重要なものであった。美里町において将来的に無償化を進めるべきとの意見があり、その実現には財政的なハードルが存在する。町長は、現補助制度の運用と共に、給食の無償化を議論する必要があると述べた。
最後に、耕作放棄地の解消についても言及され、町の美化や地域振興につながる取り組みの重要性が強調された。町長は、農業委員会による調査とその後の対応を通じて、地域の活性化を目指す考えを伝えた。
全体として、今回は美里町の抱える課題が顕在化し、その解決に向けた努力が求められる内容であった。議会は、町民の期待に応えるべく、これらの議題について真摯に論じ、具体的なプランの策定を進めることが求められている。