令和3年6月10日、令和3年第2回美里町議会定例会が開催され、様々な重要な課題に対する質問が行われた。
最初に、感染症対策が議題に挙がり、櫻沢克幸議員は町民へのワクチン接種の迅速な進行を求め、多くの協力者による取り組みを評価した。新型コロナウイルスの影響が続く中、重症者が増加し、感染症と闘っている方々へのお見舞いの意を示した。各種施策において、町長に強いリーダーシップを求める意見が強調された。
次に、整備が進められる第5次美里町総合振興計画後期基本計画についての質問が続いた。櫻沢議員は、町政の総合的な運営について触れ、特に「健幸」「美力」「安全・安心」の3つの重点プロジェクトについての理解を求めた。
また、寄居スマートインターチェンジの開通に伴い、周辺地域との連携、特に寄居町や深谷市との協力の重要性についても言及。新たな雇用創出や地域振興に向けたビジョンを示した。
注目されたのは、身馴川公園の売却に関する議論であった。櫻沢議員は、この公園の代替となる新設公園の計画の詳細を求めるとともに、売却の影響を心配し、代替地が果たし得る役割について懸念を表明した。町長は、売却益を地域活性化に活用し、新たな公園の整備を進める計画を示したが、住民からの声にも耳を傾ける必要があると強調した。
さらに、少子高齢化対策に関する質問もなされ、町長は維持管理や、子育て支援策の強化についての施策を明言した。既存の施策に加え、新たなアプローチが求められている中で、特に若者の定住促進が今後の重要課題であるとし、具体的な施策についても明らかにした。
医療体制の充実については、救急医療の今後の課題として、地域医療の充実が求められており、町長はこの重要性を再確認した。ローカルでの医療体制の強化こそが、地域住民の命を守る基盤であると述べた。地域活性化施設の整備に際しても、住民の意見を取り入れた計画を進めることが不可欠であるとの見解を示した。
議論の中で強調されたのは、住民との連携や情報の透明性の確保であり、今後の美里町づくりには町民の声が反映されることが重要であるとの認識が示された。