令和3年第1回美里町議会定例会が3月18日に開催された。さまざまな議題が取り上げられる中で、動物愛護や防犯対策に関する議論が盛んに行われた。
特に注目されたのは、「部落解放都市宣言」に関する看板の撤去についてだ。町長の原田信次氏は、議会において町の新たな方針として、看板の撤去が進められる可能性を示唆した。看板は老朽化しており、撤去は議員の意見を踏まえた後に行う考えだ。
また、小学校適正規模等検討委員会では、松久小学校を含む学校の将来について議論が進められ、スクールバス運行を想定した議論も行われた。この運行に際しては、感染対策を講じながらも、安全性が議論されたが、慎重な姿勢が求められた。
動物愛護の分野では、飼い主のない猫についての不妊去勢事業の必要性が強調された。新井英行議員は、県が進める不妊去勢手術の無料サービスを利用して、飼い猫や野良猫の飼養における問題を解決することの重要性を訴えている。該当の法律改正に関する情報提供や周知の活動を町でも進めるべきだと強調されていた。
防犯対策に関しては、公用車にドライブレコーダーを設置する意義が語られ、町長は現在42台中17台に装備済みであると報告した。また、地域での防犯カメラの設置を進め、犯罪抑止に寄与する必要性が認識された。特に、町としても補助金を活用し、各行政区での防犯カメラの設置を促進すべきとの意見も上がった。
一方、新型コロナウイルスに関連する安全対策も議題として挙がる中、ワクチン接種の進捗やそれに伴う市民への情報提供が求められた。町はデジタル化の促進を掲げており、マイナンバーカードの普及促進にも力を入れる方針だ。
このように美里町議会では、地域の安心・安全に対する取り組みが活発に議論され、住民の意見を反映させる姿勢が見て取れる。今後も、動物愛護政策や防犯対策において具体的な施策が進むことが期待されている。