令和5年1月12日に開催された全員協議会において、次世代に引き継ぐ淵野辺駅南口周辺のまちづくりビジョンが詳細に説明されました。
本村市長は、淵野辺駅南口周辺のまちづくりについて、地域の皆様との継続的な協議の結果を重視し、基本計画案の見直しを行ったと述べました。
先に行われた市民説明会等を通じて、多数の意見が寄せられ、その内容が新たなビジョンへと反映されています。具体的には、鹿沼公園と図書館を一体的に活用することで、持続可能なまちづくりを目指しているとのことです。
また、鹿沼公園における公共施設の老朽化が深刻であり、今回のビジョンは公共施設の集約や再整備を通じて地域全体の活性化を図るものです。過去には352名から914件の意見が集まり、その結果を踏まえた計画策定がなされている点が重要です。山口都市建設局長は、公共施設の再整備に必要な財源確保について、民間の知識やノウハウを活用する方針を示しました。
ビジョン案には、鹿沼公園のリニューアルや公民館等の複合施設設置が含まれており、明確なスケジュールも設定されています。具体的には、令和5年2月にパブリックコメントを実施し、その後、3月末を目途にビジョンを策定する計画です。
議論の中で、三須城太郎議員からは具体的な財政負担や跡地活用方法について質疑がありました。加藤まちづくり推進部長は、実施可能な財源確保策の検討を行っていく意向を表明しました。また、複合施設についても、民間活力の導入が検討されている点が強調されました。
今宮祐貴議員は、市民からの意見をどのように反映させているのか、また就学児童や青少年学習センターの立地など、具体的な利用者ニーズについての考えを問いかけました。市は、幅広い市民意見を踏まえた結果を作成する過程であると認識し、さらなる検討を進めていくとの回答がありました。
議長の寺田弘子氏は、市民との共創を重視した取組を評価しつつ、今後も地域密着型の議論を続ける重要性を指摘しました。会議を通じて地域のニーズに合わせたまちづくりの方向性が示され、具体的な取り組みへの期待が寄せられています。