令和元年の相模原市議会定例会議第5号が、12月18日に開かれ、激甚災害復旧、地域の安心・安全に関する質疑が主要な議題として採り上げられた。
議会では消防団員の定数と充足率についての問題が指摘された。近年、地域コミュニティの希薄化や高齢化の影響で、消防団の担い手確保に苦慮している現状が浮き彫りになっている。鈴木達議員は「若い消防団員が極めて少なく、地域のつながりを強めるために自分たちの仲間を増やす活動が重要である」と訴えた。
また、民生委員・児童委員の充足状況も懸念材料として取り上げられた。これらの委員の活動内容や実稼働日数が、地域の福祉向上に寄与している一方で、その負担感や加入促進のための工夫が求められている。
更に、令和元年台風第19号による豪雨災害時の避難指示発令とその解除に関して、現地対策班と区本部の連携不足の問題が浮上した。秋本議員は「発令中にもかかわらず、帰宅する住民もいた」と指摘し、今後の対応策について質疑を重ねた。
また、マイ・タイムラインを活用した防災意識の向上が提案され、参加者は「特に水害や風水害への対策に役立つ」と期待を寄せる声が多かった。