令和3年3月18日、相模原市議会において一般質問が行われた。議員たちは、地域の交通網や公共施設の改善、学生支援など多岐にわたるテーマについて質問を展開した。
最初に、相模原二ツ塚線の進捗報告が行われた。この道路は、松ヶ枝交差点から大和市境までの約1キロメートルの区間において、800メートルの拡幅整備が完了しているとのこと。残る200メートルについては、工事着手に向けた協議が進められ、令和3年度末の完成を予定している。
続いて、相模台双葉線についても言及された。29年間未着手のこの路線の今後について、地域の実情を踏まえた活用方法や、用地の拡幅整備が検討されているとされている。
グリーンベルトに関しては、交通事故防止のため設置されたものであり、現在も維持管理が行われているが、劣化した部分への修整については優先順位が低くなっている現状が報告された。市は必要に応じた補修や改善を図る意向を示している。
次に、「さがみの仲よし小道」について、利用市民へのアンケート結果が議論された。この緑道は多くの市民に利用されているが、老木化やもしくは遊具の劣化が進んでおり、維持管理が求められている。市は利用促進や樹木の植え替えの検討を進める姿勢を示し、地域の魅力を保ち続けるための努力が必要であると説明された。
また、バスケットゴールの設置状況に関しても言及され、相模原市のいくつかの公園に設置されているが、利用する市民が増えていることから、さらなる設置が期待されていると述べられた。
議員たちは、学生への支援を強化する必要性についても意見を述べた。コロナ禍で困窮する学生に対し、地域の大学近くや通学ルートでの食材支援を拡充すべきとの要望が上がった。さらに、生活実態調査を今後も継続し、学生の意見を反映させる重要性が強調された。
最終的に、議会では市民一人ひとりの声に耳を傾けることが、シビックプライドの醸成に重要だという認識が共有された。市としては、利用者のニーズを的確に捉え、適切な施策を実施していく方針を示していく必要がある。