令和5年3月16日に開催された相模原市議会第1回定例会では、一般質問を中心に様々なテーマが取り上げられた。
市議会において、特に注目を集めたのは久保田浩孝議員による防災対策に関する質疑である。彼は、2011年の東日本大震災以降、本市がどのように防災対策を強化してきたのかを市長に尋ね、その具体的取組について言及した。市長の本村賢太郎氏は、「数々の災害の教訓を忘れず、都市防災力を高め、安全で安心できる地区に整えたい」と答え、その意向を強調した。
また、久保田議員は、東日本台風や最近のトルコ・シリア大地震への被災地支援について触れ、本市の救援活動の実績や今後の支援体制を確認した。本村市長は、「我々は職員の派遣などを通じて支援を行っている」とし、その重要性を指摘。「災害マネジメント支援員についても、庁内公募で人員増を目指している」とも述べた。
他にも、久保田議員は相模原のまちづくりに関しても市長に質問。都市と自然の融合を目指すまちづくりや、魅力的な地域資源を活かした施策について尋ねた。市長は、相模原市では「地域の特徴を生かした施策を進め、市民に希望を持てるまちにする」と述べ、特に子育て支援施策の充実が必要であると述べた。
次の議案として、介護保険条例や児童福祉法に基づく条例改正が提案された。この議案において、健康福祉局長は新型コロナウイルスの影響を受けた納付者への保険料の減額について説明した。
議会では、シビックプライド条例に基づく施策の評価も行われた。市長は、条例施行後の成果として市民の愛着心が向上した事例を引き合いに、今後も施策を進める意向を語った。市は、SNSを利用した情報発信を強化し、市外からの移住促進につながることを期待している。
全体を通し、本市の災害対策、まちづくりや子育て支援など多岐にわたる施策に議員たちの関心が寄せられ、安全で魅力的な環境の創造を目指す動きが感じられた議会であった。