令和5年10月19日、紫波町議会の定例会が開かれた。
この会議では、議案第71号、令和5年度紫波町一般会計補正予算(第7号)が主要な議題とされた。熊谷泉町長が本案についての提案理由を説明し、総額152億8,672万5,000円に達する予算の補正が行われることとなる。
補正予算の中でも特に大きな注目を集めたのは、災害復旧費用に関連する部分である。8月に発生した大雨による被害も含め、公共土木施設の復旧費用が120万円追加される予定である。また、農業支援に関しても、ブドウの低温被害や灯油高騰への対応が示され、約1,760万円が特別助成金として設定されていることが確認された。
議論の中で、農政課長の浦田文伸氏が災害復旧について、「農業水利施設管理電力価格高騰緊急対策費補助金480万円を計上し、高騰する電気料金に対する支援となる」と述べた。
また、議員からの質疑に対し、農作物における高温障害に関する情報収集を進めていることも報告された。ここの被害が明らかになるにつれ、地域の農家に対するさらなる支援策が検討対象になるとともに、課題も浮き彫りになっている。
審議が進む中、委員長の北條聡氏により議論が活性化され、「今後の農業管理については、地域との連携が不可欠である」と強調された。
最終的に、議案第71号は多くの議員から賛同を受け、原案のとおり可決された。
議題の最後に、議員派遣の件についての決議も行われ、全体としてスムーズに議事を閉じることができたことが確認される。議長の武田平八氏は、「皆様のご理解とご協力に感謝いたします」と述べ、会議は10時38分に閉会した。