令和4年9月の紫波町議会が開催され、議員からの一般質問が行われた。議題には、有害鳥獣対策や森林保全に関する施策が重要なテーマとして挙げられた。まず、有害鳥獣対策について、根水康博議員は、具体的な駆除行動やその効果について質問を投げかけた。町長の返答によると、2021年度にはツキノワグマ9頭、ニホンジカ175頭、イノシシ17頭など、有害鳥獣の追い払いと駆除が行われている。特に、イノシシやニホンジカが増加しており、その対応が重要であると町長は強調した。
さらに、町では電気柵の設置を進めており、令和3年度には約4万メートルの電気柵が設置されたとの報告があった。しかし、この数値は被害の減少に直結していない現状も伺える。そこで、町長は、捕獲隊の強化や地域住民との協力体制を構築する必要性を訴えている。
続いて、森林保全と持続可能な林業経営についても言及された。林業労働者の確保が課題となっており、町は国の補助金を活用した取り組みを強化していることが報告された。今後も、漆の植林や原木シイタケの生産振興などの新たな施策が進められ、持続可能な林業経営の実現を目指すと町長は述べた。これらの施策が実を結び、地域の発展につながることが期待される。