令和3年1月28日、紫波町議会の定例会が開催された。
この会議では、令和2年度の一般会計補正予算と介護保険事業特別会計補正予算に関する議案が審議された。
町長の熊谷泉氏が説明する中で、一般会計補正予算の総額は186億1,568万円に達し、歳入歳出それぞれ2億5,725万円が追加されることとされた。
特に注目されたのは、新型コロナウイルスワクチンの接種業務への予算で、令和2年度から3年度にかけて費用は約1億3,520万円と見込まれている。
また、町道維持管理自動車の購入に542万円が使われることも発表された。
さらに、補正予算では中小企業への家賃補助として742万5,000円が入ることが強調された。
質疑応答では、民主党の及川ひとみ氏が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた地域密着型介護サービスの現状について尋ねた。
長寿介護課長の野村直子氏は、外出控えの影響でデイサービスの利用は大幅に落ち込んでいないと述べた。利用者数はプランに基づいて対応されており、状況は安定しているとのことだ。
議案第2号の介護保険事業特別会計補正予算は34億6,681万4,000円に減額され、歳入歳出共に83万7,000円の調整がされた。
それでも、介護サービスの需要に対する予算は、特に通所介護における報酬引き上げにより1,000万円の増額が見込まれていることが確認された。
双方の議案は全議員による賛成により可決された。議会は午前11時30分に閉会し、次回は近々開催される見込みである。